SORD M68MXにはSunbugというメンテ用のモニタプログラムがある。これは、M68MXのBIOSを読んでいて偶然発見したのだが、SORD社の元社員の方もハードウェア開発者らが使っていたという証言をもらっている。Sunbugプログラムを実行する周辺のBIOSコードを読んでいくと、アドレス0xe20781を参照して、特定の条件の時に実行することが分かった。
この後、M68MXに別のモニタプログラムzBugを導入することができたので、このアドレスの中身を見ることができるようになった。
メンテ用であったことから、筐体を開けずにできる設定であろうと考えると、選択肢は筐体背面のDIPスイッチしかない。そこで簡単なプログラムを書き、DIPスイッチを一つづつ変更して、アドレスの内容が変わるか見てみると確かに変化する。
Sunbug起動の条件は、0xe20781がFFh~CFhの時である。そして、FFhになるDIPスイッチの組み合わせは、DIPスイッチ後半の5~8のスイッチがOFFの時である。
スイッチと値の関係は、スイッチ5~8の4ビットの反転の逆順が値に対応している。つまり、FF→0000、EF→1000、DF→0100、CF→1100である。このうち、FFで起動を確認した。