SORD M68MXの背面には8p-DIPスイッチがあります。この後半、5,6,7,8のスイッチを操作することで、アドレス0xe20781の値が変化します。この変化により、BIOSに格納されたSunBugというモニタプログラムが起動します。
CRTが使えない環境を想定しているのか、DISPLAY PORTにあるシリアル通信を経由して操作します。私がこれまで移植したモニタプログラムやehBASICなども、全て同シリアル通信を利用して入出力を行っています。CRTCを初期化するのが面倒だからです。
このDIPスイッチは、上がONになっています。5,6,7,8の全てをONにすると通常起動です。以後、この状態を[1,1,1,1]と表記します。
モニタプログラムzBug上で簡単なプログラムを書き、DIPスイッチの変更により、アドレス0xe20781の値の変化を調べました。
[1,1,1,1] ---> 0F
[0,0,1,1] ---> 3F
[0,1,1,1] ---> 1F
[0,1,1,0] ---> 9F
[0,1,00] ---> DF
[1,1,0,0] ---> CF
[0,0,0,0] ---> FF
この変化から、全ビットを反転させ、並びなおすと、右側の数値になることがわかります。
この中で、SunBugが起動するのはEF、FFです。また、CF、DFは何に使うのか分からない謎のモードに移行します。