SORD FUTURE32αにはバックアップ装置としてテープストリーマーが搭載されています。入手したときに興味を持ち、実際に動かしてみたいと思っていました。
今回取り上げたのはTEAC MT-2ST/N50です。このバックアップ装置は、磁気データカセット(D/CASとも言う)を使ったものです。磁気データカセットは、音楽カセットテープに形状が似た記録媒体です。
この装置をFreeDOS上で動かすことができたので、必要事項を忘れないように書いておきます。
TEAC MT-2ST/N50
TEAC MT-2ST/N50は、SCSI接続のテープストリーマーで150MBの記録容量を持ちます。専用のテープ(TEAC CT-600N)に記録します。これ以外のテープでは記録できません。しかし、CT-500H、CT-600Hでは読み込むことはできるそうです。
また、PC-9801用のテープバックアップ装置であるNEC PC-98B55 カセットマグネチックユニットの中身は、TEAC MT-2ST/N50です。なので、専用磁気データカセット(
NEC DATA CASSETTE 180HD)は、TEAC CT-600Nと同等品です。実際に180HDでも記録できました。
FreeDOS
FreeDOSにSCSIカードとしてadaptecのAHA-2940AUを挿して、MT2ST/N50を接続します。FreeDOSのTARではASPIを使うので、ASPIマネージャをfdconfig.sysに追加します。
プロンプトから以下のようにコマンドを入力します。
tar cvf aspi .
これで、現在のディレクトリのファイルがアーカイブされます。テープストリーマーを直接指定しなくても1台しかなければ、ASPIだけで動きました。