tunozemichanの日記 / tunozemichan's diary

SORD社のコンピューターM68やM68MXの解析についての備忘録です。This blog is a memorandum about the analysis of SORD's computers M68 and M68MX.

TEAC MT-2ST/N50をFreeDOSで動かす

SORD FUTURE32αにはバックアップ装置としてテープストリーマーが搭載されています。入手したときに興味を持ち、実際に動かしてみたいと思っていました。

 

今回取り上げたのはTEAC MT-2ST/N50です。このバックアップ装置は、磁気データカセット(D/CASとも言う)を使ったものです。磁気データカセットは、音楽カセットテープに形状が似た記録媒体です。

 

磁気データカセット

 

磁気データカセット

 

この装置をFreeDOS上で動かすことができたので、必要事項を忘れないように書いておきます。

 

TEAC MT-2ST/N50

TEAC MT-2ST/N50は、SCSI接続のテープストリーマーで150MBの記録容量を持ちます。専用のテープ(TEAC CT-600N)に記録します。これ以外のテープでは記録できません。しかし、CT-500H、CT-600Hでは読み込むことはできるそうです。

また、PC-9801用のテープバックアップ装置であるNEC PC-98B55 カセットマグネチックユニットの中身は、TEAC MT-2ST/N50です。なので、専用磁気データカセット( 

NEC DATA CASSETTE 180HD)は、TEAC CT-600Nと同等品です。実際に180HDでも記録できました。

 

FreeDOS

FreeDOSSCSIカードとしてadaptecのAHA-2940AUを挿して、MT2ST/N50を接続します。FreeDOSのTARではASPIを使うので、ASPIマネージャをfdconfig.sysに追加します。

 

プロンプトから以下のようにコマンドを入力します。

 

tar cvf aspi .

 

これで、現在のディレクトリのファイルがアーカイブされます。テープストリーマーを直接指定しなくても1台しかなければ、ASPIだけで動きました。