結局、キーボード内部のROMを取り外し、バイナリファイルを吸い出すことにした。TMM2464APは、27C64とコンパチなので私が使っているTL866CSで読み出すことができた。
逆アセンブラとして、DASMxを使ってアセンブラコードを得ることができた。
まず、注目すべきはSCIのRMCRに何が設定されているかである。DASMxはSymファイルで逆アセンブラ時にアドレスにシンボル名を付けることができる。
これですぐにRMCRの場所がわかり、得られた値は0x05だった。HD6303のハンドブックによると、0x05はクロック2.4576MHzのとき、通信速度が4800Baudであることを示している。また、この周辺のページをよく読んだことで、HD6303のSCIはストップビット1、パリティなしだと分かった。
ほとんどシンボルがない状態でアセンブルコードを読むのはツラいが少しずつ読んでいくつもりである。